皆さんは就職する病院を決めるときどのように選んでいますか?
特に新卒では最初の職場で配属される部署や科によって今後の看護師人生が多く左右されると思います。
自分が今後長く働けるやりがいのある職場を探すためには、しっかりとした病院選び必要です。
ここでは大事なポイントを絞って考えていきたいと思います。
どのような職場が向いているのか?
まず自分が「どんな看護師」になりたいかが重要です!
「急性期のスペシャリスト」や、「最後まで患者様に寄り添える緩和ケア分野」、「教育に携わりたい」など理想とする看護師像がありますか?
就職する病院や配属される部署によって自分が今後経験できること、身に付けられるスキルが大きく変わってきます。
そのためにまずは「自己分析」をしっかり行い、自分の性格や価値観・看護観、将来設計を漠然とした形でも考えてみましょう。
そして主な病院と言えば以下のようになります。
- 大学病院
- 総合病院、公立病院
- 専門病院
大学病院
付属の看護大学、専門学校もあり、新卒の方が多く選択する病院ですね。
研究・教育機関の特徴もあり、最先端の医療を経験することが出来ます。
大規模な医療体制を敷いており、診療科目も細分化しています。
教育も大きな役割なのでより専門的な学習・経験を積むことができ、看護師としてよりスキルアップを目指す事が出来ます。
しかし毎年大規模採用を行っていますが、その勤務の過酷さから多くの退職者を出しています。
必ずしも、大学病院がすべてではないということです。(大学病院出身のプライドの高い人は何かにつけて「大学病院では~という口癖が定番です」
総合病院・公立病院
病院によっては大学病院並みの規模や設備があります。
地域医療の中核として2次、3次救急体制を行っている所もあります。
大学病院ほどではありませんが、診療科目も細分化しており、高度医療を提供しています。
もちろん教育や研修体制も整っているため、看護師としてのレベルアップも目指せます。
県立や市立などの公立病院の場合は「公務員」となるので、安定して働くことが出来ます。
また国公立の大学病院や国立病院機構の場合は独立行政法人のため「準公務員」となりますが、公務員と同等の待遇を受けることが出来ます。
専門病院
特定の診療科や疾患に治療に特化した病院です。がんや消化器、循環器など専門的な高度医療を提供しています。
そのため看護師も特定の分野において専門的な知識や技術やスキルを習得することができ、スペシャリストとして活躍することが出来ます。
ただ単科の場合は違う診療科の経験をする機会がないのでジェネラリストとしての活躍は大学病院などとは違って難しそうです。
急性期以外では?
今までは全部急性期の看護師としての場合ですね?
上記の病院では基本急性期の看護師としての職場になります。
しかし看護師にとっては急性期だけがすべてではなく、選択肢はたくさんあります!
- 回復期、療養病院
- 精神科病院
- 介護施設(老健や特養、デイサービス)
- 企業健康管理室
- 製薬会社のMRやCRCなど
など働いていく中でも、自分の理想の看護師像が変わっていくかと思います。
しかし土台となるのはやはり今まで培ってきたスキルであったり、知識・経験なのでまずは自分を磨ける環境を選ぶことをオススメします♪
職場選びにおいて大事にしたポイント
教育体制
プリセプター制度があるかは新卒には一番大切ですね。
中途でもフォロー体制があると、安心して業務を始めることが出来るので、フォローしてもらえる環境があるかはとても重要です。
人員に余裕がない職場は教育に関して不十分な傾向があるので、実際に職場の環境を見て見極める必要があります。
研修や勉強会の有無も確認しましょう!
自身のレベルアップのためならいいですが、あまりにも回数が多く時間外の出席が定番化したり、レポートの提出が多くなってしまう場合は私生活に影響が出てしまいます。
今は働き方改革により勤務時間内の所も増えてきたので、大事な確認ポイントだと思います。
①給料や福利厚生
まずは求人票や病院のホームパージでも確認してみましょう!
転職の場合はまず面接の時にしっかりと説明されると思います。
生活する上でやはり給料は大事なので納得したうえで、決めましょう。
入職してすぐには分かりませんが、通常毎年昇給というのはありますが、その病院によっては昇給額が結構違ってきます。
数百円~1万など差が大きいので、できればそれも把握することをオススメします。
私が転職した中の1つには、最初給料がかなり高めの代わりに数年以降は昇給しないという場所もありました。
あとは役職になるかだけです。その場合長く務めると考えたらあまりメリットはないですよね?
また福利厚生についても住宅手当や、育児手当、交通費、食事代の支給などによってももらえる金額は大きく変わるのでちゃんとチェックしましょう!
②休日
求人票で年間休日を確認しましょう。「週休2日」と「完全週休2日」は違うので注意してください。
月に週2日休みが1回あれば週休2日となっているので間違えないでください。
有給の数も病院によって違います。年10日から毎年1日ずつ増える所や、多い所は年25日貰える病院もあるので、病院によって様々です。
しかし貰えても使えるかは別です。
日本看護協会による「2019年病院看護実態調査」では6割の病院が50%以上の取得率と回答しています。
そして規模の大きな病院ほど取得率は低くなっています。
現在は有給休暇の年5日の取得が義務化になっていますが、体制に余裕がない所は最低限しか取得できず、あとは有給を毎年捨てるだけの状況も珍しくありません。
同じ病院でも部署や職種によって取得率は大分違うのでそれも考慮しなければいけません。なので使える環境なのかが一番大事です。
③職場の雰囲気、人間関係
これはなかなか把握するのは難しいですが、長く働くためには人間関係が一番大事になります。
看護の仕事においてコミュニケーションはとても重要なので、職場の見学や先輩や知人から話を聞いて雰囲気や環境を聞くことはとても大事です。
実際見学する時は、スタッフ同士のコミュニケーションの様子や業務の忙しさ、患者様への接遇や病棟の雰囲気など気にしてみるといいと思います。
短時間だとあまり分からないと思いますが、やはり上手くいってない場所はとても空気が重く感じます。
④子育ての環境
ママナースにとってはとても大事ですよね。
求人サイトの言葉や面接の時には子育て世代に働きやすいように説明されていても、実際の現場では違います。
ママナースが多い職場では突然の欠勤や産休・育休に対する理解は比較的いいですが、少ない場合はやはり肩身が狭い思いをすることがあると思います。
病棟では日勤者が1人減るだけでも業務量が大きく変わるので当たり前だと思いますが
やはり人員が足りている所を選ぶことが大切だと思います。
ママナースだらけだとイベントの時期に休み希望が重なってしまうので、独身の方や色んな世代の方がいるのが重要ですね。
託児所に関して24時間と謳っていても、実際に利用者が少なかったら、現在夜間は利用できないといったところもあるので注意してください。
まとめ
ちょと長めになりましたが、病院選びのポイントについて説明してきました。
就職する前と後では「聞いていた話と違う」「そんなこと聞いてなかった」というケースがたくさんあると思いますが、なので事前の情報収集が大切になってきます。
- まずは自分がどう働きたいか、何に向いているか考える
- 実際に職場に見学に行き雰囲気を知る
- 疑問に思ったことは質問する
- 先輩や知人から話を聞く
現場の声を聞くために口コミサイトを利用する方法もあります。
すべては信じない方がいいですが、多くの投稿がある病院はある程度信憑性があると思います。
「ナスコミ」という口コミサイトについて書いてあるので興味があったら読んでみてください♪